オフィスに欠かせない機器の1つが”複合機”です。1台100万円以上するものもありちょっとした悩みのタネ。
そこでおすすめなのが”中古複合機”という選択肢。
中古複合機であれば1台20,30万円から。中には10万円前後で購入できる”格安”のものもあります。
ただし、”中古”なだけにいくつかのデメリットも。
デメリットを知っておかないと、後悔うることになるかもしれません。今回は中古複合機は本当におすすめと言えるのかを確認してみます。
▶︎目次
中古複合機の1番、かつ唯一と呼べるメリットが”安い”ということ。少しでも費用を抑えるのには、”安い=正義”と人気が高いのは確かです。
しかし、中古複合機は”中古”なだけに無視できないデメリットがあります。
まず、中古複合機は”保守料金が高め”に設定されています。
保守料金とは”カウンター保守”や”キット保守”とも呼ばれるもの。トナーや用紙、点検や修理にかかる費用を含めた保守契約です。
新品に比べ、中古複合機ほど燃費が悪くて故障もしやすいもの。
業者としてもリスクを避けるために保守料金は高めに設定します。本体の価格が安くとも、ランニングコストが高いのはデメリットでしょう。
少なくとも2,3社、できれば4,5社から見積もりを取って比較するのがおすすめです。
次に、中古複合機は”修理できなくなるかも”というリスクがあります。
というのも、どんな機種も発売されてから何年後かには製造中止に。一般的には製造中止になってから7年ほどで部品の在庫が処分されます。
当然、部品の在庫がなければ、故障してもまずメーカーでの修理はできません。
もし業者が修理に対応してくれても、メーカーよりもどうしても割高に。修理のたびに数万円もかかるのでは、中古を買った意味がなくデメリットです。
できれば製造中のものを、少なくとも製造中止から3年以内ものがおすすめです。
次に、中古複合機は”部品が消耗している”という不安もあります。
”中古”ということは、少なくとも1人は前のオーナー(利用者)がいたということ。複合機は精密機器なだけに、1,2年でも使っていれば部品が消耗してしまいます。
特に、”ローラー”のような稼働部分は消耗しやすく、定期的に交換する必要が。
ただし、オーナーによって、業者によっては適切なサイクルで交換されていないことが。安く購入できたものの、すぐに部品交換の必要があるのではデメリットしか感じません。
”使用年数”と”整備履歴”、少なくともこの2つについては業者に確認しておくのがおすすめです。
最後に、中古複合機は”処分に費用がかかる”ということも知っておく必要が。
家庭用コピー機であれば、自治体に”粗大ゴミ”として引き取ってもらうことが。中古複合機は”産業廃棄物”の一種なので自治体では引き取ってもらえません。
その為、中古複合機を処分するには”メーカー引取り”または”産業廃棄物業者”に。
当然、メーカー引取りも産業廃棄物業者も引き取りにには費用がかかります。安くとも1万円以上、業者によっては3万円以上することもありデメリットです。
中古を転売というのは難しいので、処分費用も考えておくことをおすすめします。
中古複合機は”安い”というメリットがあるものの、デメリットがより目立つのは確かです。しかし、少しでも安く導入したいとき、中古複合機はおすすめの選択肢でもあります。
そこで、中古複合機のリスクを避けるための3つのポイントをご紹介しましょう。
中古複合機に関しては”アウトレット品”は意外と狙い目です。
アウトレット品の中には、在庫戻りや展示品など実際にはほとんど使用されていないものも。ちょっとした傷程度はあるものの、実用上はまったく問題がないのでおすすめです。
”不人気商品”というのは中古複合機でも特に安くなりやすいです。
どんな商品でも需要と供給の上に成り立ち、人気なものほど高価になりやすいもの。中古複合機もまた、不人気なものは状態が良くても安くなりやすいのでおすすめと言えます。
中古複合機は”セール価格”に惑わされないことも大切です。
というのも、業者の提供している”セール価格”の多くは相場価格とそう変わらないもの。仮にセール価格だったとしても別途請求されるなど、価格だけで決めないのがおすすめです。
今回は、中古複合機が本当におすすめなのか?デメリットを知ることで確認してみました。
中古複合機のメリットは”安い”という1点のみ。
対して、中古複合機のデメリットは主に4つあります。
”価格の安さ”だけに注目すると、思わぬところに費用がかかって後悔することに。本体価格だけでなく、トナーや修理など”ランニングコスト”まで比較しておきたいところです。
ぜひ紹介した内容を参考にし、デメリットを感じさせない状態の良い中古複合機を見つけてみてください。
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